コンサート

Music Salon 11th Concert 2015.12.27

Music Salon 11th Concert(ミュージックサロン11回目のコンサート)~夢の入り口~を2015年

12月27日に日立システムズホール仙台コンサートホールにて開催いたしました。

今年も1部は日頃の学びの成果を発表するステージ、第2部は夢コン参加者によるオーケストラ(CD)との共演、第3部は自由参加で、Music Salon(ミュージックサロン)の仲間たちのご家族や学校のお友達、あるいはご親せきなども交えて自由に音楽を楽しんでもらうステージです。今回は今まで以上に学校の友人たちを誘って共演してくれた方が多くて華やかなステージとなりました。

第3部まず最初は大人の生徒さんたちの演奏です。お仕事をしながらの方々ですが、お二人とも小さいころからの憧れていたピアノを大人になってから始めた方たちです。今回が2回目の参加だったMさんは、一年前の反省を踏まえて、2015年は毎月のサロンコンサートに必ず出演する、という目標を立て、それを実行し、そして本番でのメンタルケアを含めて実に良く考えて本番に臨んだ方です。本来、とても深みのある素敵な音を出す方なのですが、何かの具合でなかなかそういう音が出にくくなった時期もあり、その克服も含めて今回のコンサートには並々ならぬ思いで臨んだのでした。彼女の良さが余すところなく発揮できるといいな、と願って聞いておりましたが、見事、味わい深い素敵な音で安定した演奏をご披露くださいました。毎月のサロンコンサートで彼女の成長を見守っていた仲間たちも自分のことのように嬉しくて、心なしか拍手の数が一段と多かったように見受けられました。ソロに続いてお楽しみの連弾や3人で弾く6手連弾などもたくさん披露されました。普段のレッスンはまじめに行っていますが、本来の音楽の魅力は”楽しむこと”にあるはずです。ですから、大好きな友人と一緒に演奏するということは本当に楽しいし、励みにもなると思うのです。練習の時から本当に生き生きしている姿を見る度にこちらまで嬉しくなります。そうは言っても、忙しい現代において一緒に練習の時間を確保することは大変だったはずですが、保護者の方々のご協力のおかげで豊かな経験をさせてくださって本当に感謝しております。Music Salon(ミュージックサロン)の仲間同士での連弾も様々な組み合わせや選曲が出てきて楽しめました。今回は特に小学生男子3人による6手連弾もあり、聞く側も興味津々でした。この3人はそれぞれなかなか味わいのある演奏をするのですが、そのタイプが性格も含めて全く違うのでどんな演奏になるのか予想がつかなかったのです。しかし、見事に息の合った生き生きとした演奏を聞かせてくれて印象に強く残りました。

ピアノでの連弾の後は、ヴァイオリンとの共演も何組か登場しました。また、生徒さんのお父様方とお母様で組んだ弦楽4重奏も聞きごたえがありました。チェロが必要で、大学の授業で今年度始めたばかりのHさんが頼み込まれて参加することになり、さぞかし大変だったことでしょう。後で聞いたら、年明けの授業で「上手くなった!」とほめられたそうです!(^^)!

管楽器もフルートやホルンを聞くことが出来ました。フルートは生徒さんのお兄ちゃんで中学1年生になりました。毎年素敵な音色を聞かせてくれていて、皆楽しみにしています。ホルンは生で聞く機会はあまりない珍しい楽器ですが、偶然にも私の大学時代の先輩が生徒さんの保護者でいらして、今回初めて共演させていただきました。本当に贅沢な時間だったと思います。

そして最後にラフマニノフのピアノ協奏曲をミニオーケストラ付きで演奏するという無謀と思えるお楽しみ企画を実現いたしました。ソリストは高校生のR君で、オーケストラパートのピアノを私が担当して、そもそもは2人で演奏していました。しかし、ラフマニノフのピアノ協奏曲は魅力的な主旋律は主にオーケストラの弦楽器によって奏でられることが多く、ピアノで弾いていてもなんだかパッとしないのです。たまたま保護者の方でヴァイオリンをたしなまれている方が3名もいらっしゃるのでなんとかならないかなあ、と思い始め、間奏部分の印象的なホルンのソロも本物で鳴らせたらどんなに良いだろう・・・それならフルートを吹けるお母さんもいるぞ・・・などと欲がふくらみ、件のチェロの生徒さんにも頼み込み、結果ヴァイオリン4本、チェロ、フルート、クラリネット、ホルン、というミニオーケストラの結成に至りました。とは言え全員で演奏出来たのは当日が初めて、という状況でした。それでも『なんとかなる!』と信じてステージへ。大好きな作品を、安定感のあるソリストと愛情あふれるミニオーケストラメンバーで共に演奏出来ていることの喜びが途中グーッとこみ上げてきました。こんなに楽しいと感じて演奏するのは初めてかもしれないな、と思いました。ヴァイオリンにご夫婦で参加されているのが”サイトウさん”なので、”サイトウキネンのオーケストラ”と名付けました!(サイトウ・キネン・オーケストラとは1984年から活動している小澤征爾さんを中心に結成された素晴らしいオーケストラです。)

この演奏は大好評で、聞く側だったご家族の方々から「私もステージに乗りたかった!」という声が次々に寄せられました。きっと、音楽を演奏する喜びがステージ上にあふれていたのでしょうね。聞く喜びと奏でる喜びの両方を感じることが出来たコンサートになり、いろいろな意味で大成功でした。

そして恒例となりましたゲスト演奏は、今年も東京から森朱美さんをお招きいたしました。

今回は4月10日に名取市文化会館で予定されている『フランスの風 Vol.1 歌とピアノで綴るフランス音楽』で演奏される曲の中から3曲聞かせていただきました。分かりやすいお話と魅力的な歌声は今回のコンサート全体を締めくくるのにふさわしい華やかなものでした。

11回目となったMusic Salon(ミュージックサロン)のコンサートは全部で5時間にわたりましたが、あっという間に感じました。特に第3部では司会も進行も舞台スタッフもすべて生徒さんたちに任せて、裏方も経験してもらいました。その一人一人が実に生き生きと動いてくれて、自分たちで考えた工夫があり、そういった側面でも愛とエネルギーにあふれる場であったのだろうと思います。

こんな素敵なステージをもっとたくさんの方々に見ていただきたい、という思いをあらためて強く持ちました。そして、素敵な仲間たちに囲まれていることにあらためて感謝した一日となりました。(2016.1.30)